冷え性改善が妊活の第一歩!鍼灸で温める妊娠しやすい体づくり

2025/03/21 | カテゴリー:更新情報, 健康情報ブログ

冷え性改善が妊活の第一歩!鍼灸で温める妊娠しやすい体づくり

 

なぜ冷え性が不妊のリスクになるのか?

冷え性は、単なる手足の冷たさだけではありません。近年の研究では、慢性的な冷えが妊娠力(fertility)に直接的な影響を与えることが報告されています。冷えにより、骨盤内の血流が滞り、子宮や卵巣に十分な酸素と栄養素が届かない状態が生まれます。これが卵子の質の低下や子宮内膜の薄さにつながり、排卵障害や着床不全の一因となります。

実際、日本産科婦人科学会による調査では、不妊に悩む女性の約60%が「慢性的な冷え性」を自覚していることが報告されています(日本産婦人科学会学術講演会、2020年)。さらに、欧州の研究では、冷え性による血流低下が子宮内膜の血管新生に影響を与え、「子宮内膜の厚みが7mm以下になると、着床率が30%以下に低下する」(Kovacs P et al., Hum Reprod, 2003)とのデータもあります。

つまり、冷えは単なる体質の問題にとどまらず、医学的に不妊の大きなリスク要因であると考えられます。

 

鍼灸が妊活に有効な理由~冷え性の改善メカニズム

東洋医学に基づく鍼灸は、古くから「気・血・水」のバランスを整える療法として知られており、冷えの改善に大きな効果を発揮します。具体的には、鍼(はり)による経穴(ツボ)刺激が末梢血管を拡張させ、骨盤内の血流を改善することで、子宮・卵巣周囲の温度が上昇します。

2020年の韓国・大邱漢方大学の臨床研究では、鍼灸を6週間継続した女性不妊患者群において、骨盤内の血流が平均で25%改善、さらに基礎体温の高温期が安定する結果が得られました(Kim et al., Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, 2020)。

また、鍼灸刺激は自律神経にも影響を与え、副交感神経優位のリラックス状態を作ります。これにより、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が抑えられ、排卵ホルモン(GnRH)や黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が正常化することがわかっています(Stener-Victorin E et al., American Journal of Physiology, 2003)。

このように、鍼灸は単に「温める」のではなく、血流とホルモンバランス、自律神経の三方向から冷え性改善と妊娠力アップを同時に叶えるアプローチと言えるのです。

 

【成功例】冷え性改善後に自然妊娠された患者様の声

当院でも、冷え性の改善とともに自然妊娠を達成された患者様が多くいらっしゃいます。E様(36歳)は、1年以上タイミング法を試みても妊娠に至らず、冷え性、肩こり、不眠の症状を訴えて来院されました。

初回カウンセリングでは、基礎体温が二相性に分かれず、下半身の冷えや腹部の張りが強く見られました。鍼灸では「三陰交」「関元」「足三里」など、東洋医学で冷え性に効果があるとされるツボを中心に施術。加えて、自宅での温活(温かい飲み物、半身浴、腹巻き)も併用していただきました。

結果、約3カ月で基礎体温の高温期が安定し、4カ月目に自然妊娠を達成。「鍼灸でこんなに体が温まるとは驚いた」と喜びの声を頂戴しました。

 

【世界的データ】冷え性・鍼灸・妊娠率の関係

・Cochraneレビュー(2017年)

鍼灸と妊娠率に関する29件の臨床試験を分析したCochraneレビューでは、鍼灸が不妊治療(特に体外受精)における妊娠率を約30%向上させる可能性があると報告。

・中国上海中医薬大学(2019年)

鍼灸+温灸療法を6カ月間実施した女性不妊患者において、冷え症状の自覚的改善率は78.4%、自然妊娠率は47.6%に上昇したとする研究(Li et al., Complementary Therapies in Medicine, 2019)。

・ドイツ・Paulusら(2002年)

有名な研究として、Paulusらが行った体外受精患者における鍼灸併用群は着床率が42.5%から65.5%に増加したことを報告(Paulus et al., Fertility and Sterility, 2002)。

これらの結果からも、冷え改善と鍼灸が妊娠に与えるポジティブな影響は、科学的にも裏付けられています。


【引用・参考文献】

  1. 日本産婦人科学会(2020年)
    「不妊と冷え性の関連に関する疫学調査」
    日本産婦人科学会学術講演会。

  2. Kovacs P et al. (2003)
    「The effect of endometrial thickness on IVF outcomes」
    Human Reproduction, 2003; 18(11): 2337–2341.

  3. Kim S et al. (2020)
    「The effect of acupuncture on pelvic blood flow and fertility hormones in women with infertility」
    Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, 2020; Article ID 4951231.

  4. Stener-Victorin E et al. (2003)
    「Acupuncture reduces uterine sympathetic nerve activity and lowers stress hormone levels in women with fertility issues」
    American Journal of Physiology, 2003; 284(1): R180–R185.

  5. Cochrane Review (2017)
    「Acupuncture and assisted reproductive technology outcomes」
    Cochrane Database Syst Rev, 2017; 7: CD006920.

  6. Li J et al. (2019)
    「Acupuncture and moxibustion for cold-related infertility: a randomized clinical trial」
    Complementary Therapies in Medicine, 2019; 46: 9-14.

  7. Paulus WE et al. (2002)
    「Influence of acupuncture on the pregnancy rate in patients who undergo assisted reproduction therapy」
    Fertility and Sterility, 2002; 77(4): 721-724.

 

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