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鍼灸で花粉症は改善する?実際の効果と期間


「この時期になると、頭がぼんやりして仕事にならないんです」
「先生、鼻はもちろんつらいんですけど、それより頭がずーんと重くて。朝から夕方まで、ずっと霧の中にいるみたいで」
厚木の当院で、3月の初めにそう話してくださった方がいらっしゃいました。私は「なるほど」と聞きながら、その方の首から肩にかけて、いつもより明らかに硬さが違うことが気になっていました。
花粉症のご相談で、鼻や目の話から始まる方は、実はそう多くありません。多いのは「疲れが抜けない」「夜眠りが浅い」「肩がやたら凝る」。ご本人は花粉と無関係だと思っておられる。私も最初は、そこが繋がるとは考えていませんでした。
29年、のべ25万人ほどの方のお体に触れてきて、季節ごとの体の変わり方だけは、目より先に手が覚えるようになりました。今日はその話を、正直に書きます。効果を大きく見せるつもりはありません。分からないことは、分からないと書きます。

鍼灸で花粉症は「改善」するのか、正直なところ
結論から申し上げます。花粉症そのものを鍼灸でどうこうする、という言い方を私はしません。花粉が飛ぶことも、それに体が反応することも、施術で消せるものではないからです。
では何をしているのか。私が向き合っているのは、反応が出ている最中の、その方の体のこわばりと疲れです。
鼻がつらい方の体に、共通して起きていること
くしゃみを一日に何十回もすれば、その都度、首と背中の筋肉が瞬間的に収縮します。鼻が詰まれば口で呼吸し、あごが前に出て、首の後ろが縮んだ姿勢が固定される。夜、眠りが浅くなれば、日中の回復が追いつかない。
この連鎖は、花粉とは別のところで進んでいきます。そして「頭が重い」「体が動かない」というつらさの、少なくとも一部を作っている。私はそう視ています。
ここで少し、ご自身の体を観察していただきたいのです。あなたの「重さ」は、どんなときに強くなりますか。朝起きた直後でしょうか。夕方、パソコンを閉じたときでしょうか。外から帰ってきた直後か、それとも室内にいても変わらないか。
この答えは、私が診るよりご自身の方がずっと正確に持っておられます。原因を私が決めつけるより、まずご自身の観察を集めていただく。そこから始めた方が、話が早いのです。
期間について、ごまかさずに書きます
「何回で楽になりますか」。いちばん多いご質問です。
正直に申し上げて、私は回数を約束できません。同じ症状に見えても、お一人おひとり体の状態が違い、生活も違うからです。約束できないものを約束するのは、私が最も嫌う嘘になります。
お伝えできるのはこれだけです。お体の変化は、シーズンに入ってからより、飛び始める前の方が組み立てやすい。症状が出きった真っ最中は、体そのものが消耗しています。落ち着いている時期に整えておく方が、私としては筋が通っていると考えています。
そして、施術を受けても変化を感じられない方もいらっしゃいます。これも事実です。数回受けてみて何も動かないなら、その旨を率直に申し上げ、別の道をお勧めします。合わないものを続けていただく理由はありません。

ご自宅でできるセルフケア3選
院に来ていただかなくてもできることを、3つだけ。どれも道具は要りません。
1. 首の後ろを、あたためて緩める
濡らして絞ったタオルを電子レンジで温め、うなじから肩の付け根にかけて置きます。3分ほど。熱くしすぎず、気持ちがいいと感じる温度で。
ポイントは「気持ちがいい方」を体に選ばせることです。温めて不快なら、その日は温めない。快か不快かは、お体が出している一番わかりやすい返事です。私はこれを判断の手がかりにしています。
2. 息を、吐く方だけ数える
椅子に浅く座り、背もたれから背中を離します。鼻が詰まっていれば口からで構いません。吸う息は数えず、吐く息だけを6つ数えて長く出す。これを10回。
くしゃみや鼻づまりが続いている方は、呼吸が浅く速くなりがちです。吐く時間を意図的に伸ばすと、肩が下りて、首の力が抜けやすくなります。寝る前が一番向いています。
3. 目を閉じて、あご先を軽く引く
座ったまま目を閉じ、あご先をのどに向けて1センチだけ引きます。強く引かない。首の後ろが少し伸びる感覚があれば十分です。そのまま5つ数えて、力を抜く。5回。
鼻で呼吸しづらい日は、無意識にあごが前に出ています。1日に何度か、この形に戻してあげてください。痛みが出るところまでは絶対に引かないでください。気持ちがいい範囲だけです。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 薬を飲んでいますが、施術を受けても大丈夫でしょうか
お薬のことは、処方された医師や薬剤師にご確認ください。私が薬の可否を判断する立場にはありません。ご来院の際に「今こういうお薬を飲んでいます」とお伝えいただければ、その日の体の状態に合わせて施術内容を調整します。自己判断で服薬をやめることは、お勧めしません。
Q2. 鍼は痛くありませんか。刺されるのが怖いです
怖いというお気持ち、当然だと思います。私が使う鍼は髪の毛ほどの細さで、注射針とは構造がまったく違います。それでも、感じ方には個人差があります。
怖い方には、鍼を使わない方法もお選びいただけます。無理に受けていただくものではありません。カウンセリングの段階で「今日は鍼はやめておきたい」と言っていただいて、まったく構いません。
Q3. どの時期に通い始めるのがよいですか
先ほども書きましたが、飛び始める前の落ち着いた時期の方が、お体を整える余裕があります。ただ、今つらくてどうにもならない、という方に「時期が悪いのでまた来年」と申し上げるつもりはありません。今の消耗を少しでも軽くする方向で、できることをご一緒に探します。

読んでくださった方へ
この記事を最後まで読まれたということは、それなりに長くつらい思いをされているのだと思います。
ひとつだけお願いがあります。まず、セルフケアの3つを試してみてください。お金もかかりませんし、私に会う必要もありません。それで少し楽になるなら、それが一番良いのです。
試してみて、それでも体が重いまま動かない。何をどうしたらいいか分からない。そういうときに、選択肢のひとつとして私を思い出していただければ十分です。来ていただかなくても、私は何も困りません。困っておられるのはあなたの方で、私はその手数を増やす係だと思っています。
ご相談だけでも構いません。お電話でお話を伺って、当院では力になれないと判断すれば、そう申し上げます。
ご相談窓口
- 緑ヶ丘鍼灸整骨院
- 神奈川県厚木市王子1-1-21-101
- ☎ 0120-228-814
- 受付:平日13時〜19時半/土曜9時〜13時・15時半〜19時半
- 休診:日曜・月曜
- 自費施術専門
この記事を書いた人
谷貝智宏(やがい ともひろ)/緑ヶ丘鍼灸整骨院 院長
神奈川県厚木市生まれ育ち。高校生の頃、プロ野球選手を支えるトレーナーの仕事を知り、「プレーする側ではなく、支える側」に回ろうと決めました。順天堂大学スポーツ健康科学部で学びながら、大学2年から夜間の専門学校に通う生活を4年。
資格は鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師。卒業後はオリンピック選手やプロスポーツ選手のケアに携わり、その後、地元である厚木で開業しました。施術歴29年、のべ25万人ほどの方のお体に触れてきました。
当院は自費施術専門です。一人ひとりに時間をかけて向き合いたいという、それだけの理由です。趣味はバンド演奏と神社仏閣めぐり。娘と過ごす時間が、いちばんの元気の素です。
この記事の監修者
緑ヶ丘鍼灸整骨院 院長
国家資格保有(柔道整復師・鍼灸師)|臨床29年・延べ25万人
厚木市で開業して25年。肩こりや腰痛、自律神経の乱れ、姿勢のお悩みなど、これまで多くのご相談を受けてきました。自費診療専門の院として、その場しのぎのケアではなく、お一人おひとりのお身体とていねいに向き合うことを大切にしています。「これは相談していいのかな」という段階で、どうぞお気軽にお声かけください。
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