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神経放散痛とは何か|痛い場所が原因ではないケースと整骨院での根本アプローチ

「整形外科でレントゲンを撮っても異常なし。でも毎日痛くて、シビれもある……」「腰が痛いのに、なぜか足先まで電気が走る感じがする」。こんなお悩みをお持ちではありませんか?
緑ヶ丘鍼灸整骨院には毎日、「病院では原因不明と言われた」「湿布を貼っても一向によくならない」という患者さんがいらっしゃいます。25年・延べ29万人の施術を通じて気づいたことがあります。それは、「痛いところが、必ずしも原因とは限らない」ということです。
この記事では、その正体のひとつである「神経放散痛(しんけいほうさんつう)」について、整骨院での臨床経験をもとにわかりやすく解説します。
神経放散痛とは何か?まず基本を押さえる
神経放散痛とは、神経の「出発点」で何らかの圧迫や刺激が起き、その神経が支配している部位——つまり遠く離れた場所——に痛みやしびれが「放散(広がる)」する現象です。
分かりやすい例を挙げると、腰椎(腰の骨)の椎間板が神経を圧迫すると、腰そのものよりもお尻・太もも・ふくらはぎ・足先に痛みやしびれが出ます。本人は「足が痛い」と感じるのに、実際の問題は「腰」にある——これが神経放散痛の典型です。
体の中での「情報伝達ルート」を理解する
私たちの体は、脊髄から全身へ無数の神経が枝分かれしています。それぞれの神経は「どのエリアの感覚を担当するか」が決まっており、これをデルマトーム(皮膚分節)と呼びます。神経の根元(神経根)が刺激を受けると、そのデルマトームに沿って痛みが走ります。
つまり、腕のしびれの原因が首にある、足のだるさの原因が腰にある——といったことが、神経の走行ルートによっては十分に起こりえます。「痛い場所だけを診る」だけでは根本解決に至らない理由がここにあります。
神経放散痛が起きやすい代表的な原因と部位
①腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症
最もよく知られた放散痛の原因です。椎間板が後方へ飛び出したり、加齢によって脊柱管(脊髄の通り道)が狭くなったりすることで、坐骨神経をはじめとする神経が圧迫されます。お尻から足にかけての痛み・しびれは「坐骨神経痛」と呼ばれ、この代表例です。
②頚椎(くびの骨)の問題
スマートフォンやパソコンの長時間使用による「ストレートネック」や頚椎椎間板ヘルニアは、腕・手指のしびれや頭痛を引き起こします。「腕が重い」「指先が冷える」という症状の根本が首の歪みや椎間板の問題であるケースは非常に多く見られます。
③筋肉・筋膜のトリガーポイント
あまり知られていませんが、筋肉そのものが放散痛を引き起こすこともあります。筋肉の中に「トリガーポイント(発痛点)」と呼ばれる硬結が生じると、離れた場所に関連痛が出ます。たとえば、お尻の深部にある梨状筋(りじょうきん)のトリガーポイントが、坐骨神経痛に似た症状を出すことがあります。
この場合、MRIで神経への圧迫が確認されなくても「坐骨神経痛のような痛み」が出るため、病院で「異常なし」と言われやすいパターンのひとつです。
④インナーマッスル(深部赤筋)の機能低下
背骨・骨盤・関節を支えるインナーマッスル(赤筋・遅筋繊維)が弱くなると、姿勢が崩れ、関節や椎間板への負担が増大します。インナーマッスルは意識的に動かしにくい筋肉のため、日常生活だけでは鍛えにくく、特別なアプローチが必要です。このインナーマッスルの機能低下が、慢性的な神経放散痛の「遠因」になっているケースが多く見られます。
なぜ「痛い場所=原因ではない」のか——臨床から見えること
25年間・29万人の施術を重ねてきた中で、最も重要な視点として患者さんにお伝えしてきたのが「痛みのある場所と、問題のある場所は別である」ということです。
患者さんが「膝が痛い」とおっしゃるとき、膝の関節そのものではなく、股関節周囲の筋肉の硬さや骨盤の傾きが膝に過度な負荷をかけていることがあります。「肩が痛い」という場合も、肩甲骨の動きに関わる背中の筋肉群や、胸椎(背骨の胸の部分)のモビリティ低下が本当の原因であることが少なくありません。
痛みを感じるところだけを揉んだり温めたりしても改善しない——それは、本当の問題が別の場所にあるサインかもしれません。
緑ヶ丘整骨院での根本アプローチ
Step 1:神経学的評価で「どの神経が関与しているか」を特定する
まず最初に、症状の場所・性質・発症のきっかけを丁寧に問診します。次に徒手検査(SLRテスト・ケンプテストなど)を用い、どの神経レベルで問題が起きているかを絞り込みます。この評価なしに施術を始めることはありません。
Step 2:筋機能評価でインナーマッスルの状態を確認する
深部の赤筋(遅筋)である多裂筋・腸腰筋・横隔膜・骨盤底筋群のはたらきを評価します。これらが適切に機能していない場合、背骨や骨盤の安定性が失われ、神経や椎間板に慢性的な負荷がかかります。視診・触診・動作分析を組み合わせることで、どの筋肉に問題があるかを確認します。
Step 3:物理療法で神経・筋肉の興奮を落ち着かせる
神経が強く刺激されている急性期には、まず物理療法で炎症・興奮状態を和らげます。当院では低周波電気療法・干渉波療法・超音波療法などを症状に応じて組み合わせます。痛みの根本にある神経の状態を整えることで、後の手技療法・運動療法の効果が高まります。
Step 4:手技療法で関節・筋膜・トリガーポイントにアプローチする
国家資格(柔道整復師)に基づく手技療法で、関節のモビリティを回復させ、筋膜・筋肉のトリガーポイントを解除します。神経を圧迫している組織の緊張を緩めることで、放散痛のルートを断ちます。施術は痛みを与えるものではなく、体の自然な回復力を引き出すアプローチです。
Step 5:運動療法でインナーマッスルを再教育する
根本的な再発予防のためには、インナーマッスルの機能回復が不可欠です。ドローイン・骨盤底筋トレーニング・股関節安定化エクササイズなどを、一人ひとりの状態に合わせてご指導します。筋肉を「正しく使える体」に育てていくことが、長期的な神経放散痛の予防につながります。
今日からできるセルフケア5ステップ
整骨院でのケアと並行して、ご自宅でも取り組んでいただける方法をご紹介します。
セルフケア①:姿勢リセット(1日3回・各1分)
壁に背中・お尻・かかとをつけて立ち、自然に深呼吸します。この「壁立ち姿勢」が本来の背骨のS字カーブです。デスクワーク中や家事の合間に1日3回意識するだけで、神経根への慢性的な圧迫を軽減できます。
セルフケア②:腸腰筋ストレッチ(朝・夜各1セット)
片膝を床につけた「ランジ」の姿勢で、前脚に体重を乗せながら股関節前面を30秒伸ばします。長時間の座位で短縮しやすい腸腰筋をほぐすことで、腰椎・骨盤への負荷が分散されます。左右2セットずつ行いましょう。
セルフケア③:ドローイン(腹式呼吸で深部を活性化)
仰向けに寝て膝を立て、息を吐きながらへそを背骨に向かって引き込みます。この状態を10秒キープ×10回を1セット。腹横筋(インナーマッスルの一つ)を活性化させることで、腰椎の安定性が高まり、神経への圧迫リスクが下がります。
セルフケア④:梨状筋ストレッチ(坐骨神経痛様症状がある場合)
仰向けに寝て片方の足首を反対側の太ももに乗せ(4の字ポーズ)、両手で太ももを抱えて胸に引き寄せます。お尻の深部に伸び感があればOKです。30秒×3回。坐骨神経を圧迫しやすい梨状筋の緊張を緩める効果があります。ただし、強い痛みやしびれが増す場合はすぐに中止してください。
セルフケア⑤:温熱ケア(急性期以外)
慢性的な痛みやコリには、入浴・湯たんぽ・温熱シートで患部周辺を温めることが効果的です。ただし、受傷直後や炎症がある急性期(熱感・腫れが強い時)は冷却が優先です。温熱と冷却の使い分けが分からない場合は、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. MRIで「椎間板ヘルニア」と診断されたのに、なぜ整骨院に来るのですか?
A. MRIでヘルニアが確認されても、必ずしも手術が必要とは限りません。神経への圧迫が軽度であれば、関節・筋肉・姿勢への保存療法で症状が大幅に改善するケースが多く報告されています。整骨院では、手術の適応外であるケースに対して、物理療法・手技療法・運動療法を組み合わせた根本的なアプローチを提供しています。もちろん、症状の程度によっては医療機関との連携をご提案することもあります。
Q2. 「痛い場所を揉んでも治らない」と感じています。なぜですか?
A. 神経放散痛の場合、痛みを感じる場所は「結果」であり、「原因」ではないことがほとんどです。痛い場所だけを施術しても、神経根への圧迫・トリガーポイント・姿勢の崩れなど「本当の原因」が解消されていないため、症状が繰り返します。まず原因を特定するための評価を行い、そこからアプローチするのが当院の方針です。
Q3. しびれは治りますか?どれくらいの期間がかかりますか?
A. しびれは痛みよりも回復に時間がかかることが多いですが、原因に適切にアプローチすることで改善が見込めます。発症からの期間・年齢・生活習慣・神経の圧迫度合いによって個人差が大きいため、一概には言えませんが、早期に対処するほど回復が早い傾向があります。まずは一度ご来院いただき、現在の状態を確認させてください。
まとめ:痛みの「場所」ではなく「原因」へ
神経放散痛は、「痛いところが原因ではない」という逆説的な構造を持つ症状です。腰の問題が足に出る、首の問題が腕に出る——このメカニズムを理解することで、なぜ従来のケアで改善しなかったのかが見えてきます。
緑ヶ丘鍼灸整骨院では、神経学的評価・筋機能評価・物理療法・手技療法・運動療法という体系的なアプローチで、根本原因にアクセスします。「病院では異常なしと言われたが痛みが続く」「しびれがなかなか取れない」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
お電話:0120-228-814 受付時間:平日13:00〜19:30 / 土曜9:00〜13:00・15:30〜19:30(日・月定休)
この記事の監修者
緑ヶ丘鍼灸整骨院 院長
国家資格保有(柔道整復師・鍼灸師)|臨床29年・延べ25万人
厚木市で開業して25年。肩こりや腰痛、自律神経の乱れ、姿勢のお悩みなど、これまで多くのご相談を受けてきました。自費診療専門の院として、その場しのぎのケアではなく、お一人おひとりのお身体とていねいに向き合うことを大切にしています。「これは相談していいのかな」という段階で、どうぞお気軽にお声かけください。
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