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インナーマッスルを日常で鍛える|ながらトレーニングで体幹を強化する5つの方法

インナーマッスルを日常で鍛える|ながらトレーニングで体幹を強化する5つの方法

インナーマッスルを日常で鍛える|ながらトレーニングで体幹を強化する5つの方法

「毎朝起き上がるとき、腰がズキっとする」「デスクワークの後、背中が張って仕方ない」「特に何もしていないのに、じわじわと腰痛が悪化している気がする――」

こうしたお悩みを抱えて来院される患者さんは、緑ヶ丘鍼灸整骨院でも非常に多くいらっしゃいます。そして多くの方が共通しておっしゃるのが、「病院でレントゲンを撮っても異常がないと言われた」という言葉です。

痛みがあるのに原因がわからない。その背景には、インナーマッスル(深層筋)の機能低下が深く関わっていることが、臨床現場では非常に多く見られます。

本記事では、開業25年・延べ29万人以上の施術実績を持つ柔道整復師の視点から、インナーマッスルとは何か、なぜ鍛えるべきか、そして忙しい日常の中でも取り組める「ながらトレーニング」を5つご紹介します。


インナーマッスルとは何か? アウターマッスルとの違い

筋肉は大きく分けて、「インナーマッスル(深層筋)」と「アウターマッスル(表層筋)」の2種類があります。

アウターマッスル|力を出すための筋肉

アウターマッスルは体の表面近くにある筋肉で、腹直筋(お腹の割れた部分)や大胸筋(胸の筋肉)などが代表例です。白筋(速筋)とも呼ばれ、瞬発力や大きな力を発揮するのが得意ですが、疲れやすく持久性に欠けます。

インナーマッスル|安定させるための筋肉

一方のインナーマッスルは、体の深層、すなわち骨や関節に近い場所にある筋肉です。赤筋(遅筋)とも呼ばれ、酸素を使って長時間にわたって働き続けることができます。代表的なインナーマッスルには次のようなものがあります。

  • 多裂筋:脊椎(背骨)の椎間を安定させる、腰椎の守り手
  • 腸腰筋:股関節を動かす深層筋で、姿勢の根幹を支える
  • 横隔膜:呼吸を司ると同時に腹腔内圧を高め体幹を安定させる
  • 骨盤底筋群:骨盤底を支え、内臓の位置を正常に保つ
  • 腹横筋:コルセットのように腹部を締め、腰椎を守る

これらは、私たちが意識しなくても常に働き、姿勢を保ち、関節をずれから守る「縁の下の力持ち」です。しかし、長時間の座位・運動不足・加齢・姿勢の歪みによって機能が著しく低下します。


「痛い場所が原因とは限らない」という視点

整骨院で25年の臨床経験を通じて、一貫して感じることがあります。それは、「患者さんが痛みを感じている場所と、本当の原因は必ずしも一致しない」という事実です。

たとえば、腰痛を訴えて来院される患者さんの中に、実際には腸腰筋や多裂筋の機能低下によって、腰椎の特定の部位に過剰な負荷がかかっているケースが多くあります。また、膝の痛みが、実は股関節周囲のインナーマッスルの弱化に起因していることも珍しくありません。

神経放散痛という概念

「痛みの場所=原因の場所ではない」という現象の代表例が、神経放散痛(関連痛)です。神経は複雑なネットワークを形成しており、腰椎付近の椎間板や筋肉に問題が起きると、その刺激がお尻や太もも、ふくらはぎ、足先にまで痛みやしびれとして伝わることがあります。

これが、「足がしびれているのに、足自体には異常がない」「お尻が痛いのにお尻の筋肉には問題がない」といった、いわゆる「原因不明の痛み・しびれ」として患者さんを悩ませる根本です。

インナーマッスルが弱化すると脊椎の安定性が失われ、このような神経刺激を引き起こしやすくなります。だからこそ、インナーマッスルの機能回復・強化は、痛みの根本改善に直結するアプローチなのです。


整骨院でのアプローチ|評価から治療まで

緑ヶ丘鍼灸整骨院では、インナーマッスル機能の低下に対して、以下のようなプロセスで対応しています。

1. 神経学的評価

まず、痛みやしびれが「どこから来ているのか」を丁寧に評価します。徒手検査・姿勢分析・動作確認を組み合わせ、神経の刺激部位を特定します。「痛い場所を揉む」のではなく、「なぜそこが痛いのか」を探ることが出発点です。

2. 筋機能評価

インナーマッスル・アウターマッスルそれぞれの筋力バランスを確認します。特定の筋肉が過緊張に陥り、拮抗する筋肉が弱化しているケースが多く、このバランスの乱れが姿勢崩壊と痛みの連鎖を生み出します。

3. 物理療法による組織の準備

低周波治療器・超音波治療器・温熱療法などを用いて、硬くなった筋・筋膜の血流を改善し、インナーマッスルトレーニングに適した状態に組織を整えます。

4. 運動療法・インナーマッスル再教育

筋肉が使える状態になったところで、一人ひとりの体の状態に合わせた運動療法を開始します。正しいインナーマッスルの収縮パターンを脳と筋肉に覚えさせる「神経筋再教育」のアプローチが中心です。


日常でできる! インナーマッスルを鍛えるながらトレーニング5選

整骨院でのケアと並行して、自宅や職場でのセルフトレーニングが回復を大幅に加速させます。以下の5つは、特別な道具不要・スキマ時間でできる方法を厳選しました。

Step 1|ドローイン(腹横筋への呼吸アプローチ)

腹横筋はコルセットのように腰椎を守る最重要インナーマッスルです。ドローインはこの筋肉を直接活性化する基本トレーニングです。

やり方:仰向け、または椅子に座った状態で、鼻からゆっくりと息を吸います。次に口からゆっくりと息を吐きながら、お腹を「背骨に向かって引き込む」ように凹ませます。この状態を10〜30秒キープし、自然な呼吸を続けます。1回3セットを目安に、テレビを見ながら・信号待ちしながらでもできます。

ポイント:お腹を「力んで固める」のではなく、「そっと引き込む」感覚が正解です。

Step 2|デッドバグ(多裂筋+腹横筋の協調運動)

多裂筋と腹横筋を同時に働かせる協調運動です。「死んだ虫」のような見た目からこの名前がついています。

やり方:仰向けに寝て、両膝を90度に曲げて持ち上げます。ドローインを保ちながら、右手と左脚をゆっくりと伸ばし、床すれすれまで下ろして戻します。左右交互に10回ずつ。腰が反らないよう、腰を常に床に押しつける意識が大切です。

ポイント:早く動くと表層筋に頼ってしまいます。ゆっくり、コントロールを意識してください。

Step 3|ヒップヒンジ(腸腰筋・骨盤安定トレーニング)

日常のあらゆる動作の基本となる「股関節から曲げる動き」を正しく学ぶトレーニングです。腸腰筋と殿筋を連動させて骨盤を安定させます。

やり方:足を肩幅に開いて立ちます。膝を軽く曲げたまま、股関節から前傾するようにお尻を後方に引いていきます。背中は真っすぐを保ち、上体が45〜60度前傾したところで元に戻します。10〜15回を2〜3セット。洗面台で顔を洗う際や、物を持ち上げる前に意識するだけでも効果があります。

ポイント:「腰を曲げる」のではなく「股関節を折りたたむ」感覚が重要です。

Step 4|ウォールプレス(座位・立位での腹腔内圧トレーニング)

壁を使うことで、腹横筋・骨盤底筋・横隔膜のトリプル活性化ができるトレーニングです。オフィスの壁でも実践可能です。

やり方:壁の前に立ち、両手を胸の高さで壁に当てます。ドローインをしながら、壁を強く押します(壁は動きません)。押している間中、腹腔内に圧が高まる感覚を確認します。6秒押して3秒休む、これを10回繰り返します。

ポイント:息を止めずに行うことで、横隔膜も同時に鍛えられます。

Step 5|片脚立ち(バランストレーニングで全インナーマッスルを統合)

最もシンプルで効果的なインナーマッスル総動員トレーニングが片脚立ちです。歯磨き中や料理中に取り入れるだけで、臨床的にも有効と確認されています。

やり方:片脚で立ち、反対側の膝を腰の高さまで上げます。体がぐらつかないよう、腹横筋・多裂筋・骨盤底筋を同時に働かせながら30秒キープ。左右交互に行います。慣れてきたら目を閉じることで難易度が上がります。

ポイント:転倒に注意し、最初は壁や台に手を添えて安全に行ってください。


よくあるご質問(FAQ)

Q1. インナーマッスルを鍛えると腰痛はどのくらいで改善しますか?

A. 個人差はありますが、毎日継続した場合、多くの患者さんは2〜4週間で「楽になってきた」という変化を感じ始めます。ただし、神経への慢性的な刺激が原因になっている場合は、整骨院での評価・治療と組み合わせることが回復を早めます。「自己流トレーニングをしているのに良くならない」という方は、一度専門家にフォームと原因の評価を受けることをお勧めします。

Q2. 痛みがある状態でトレーニングしてもいいですか?

A. 痛みが強い急性期(ぎっくり腰直後など)はトレーニングを避けてください。ただし、慢性的なだるさや軽度の痛みであれば、ドローインや片脚立ちのような軽負荷の運動は症状を悪化させることなく行えることが多いです。判断が難しい場合は、必ず整骨院や医療機関に相談してから開始してください。

Q3. インナーマッスルと「原因不明の足のしびれ」は関係しますか?

A. 深く関係しています。インナーマッスル、特に多裂筋や腸腰筋が弱化すると、腰椎の椎間板や椎間関節に過剰なストレスがかかり、近接する神経を刺激する場合があります。その刺激が足やお尻のしびれ・痛みとして感じられることがあります(神経放散痛)。「足がしびれるのに足に原因がない」という症例は、インナーマッスルの機能回復によって改善するケースを多数経験しています。まずは評価を受けることが大切です。


監修者情報

谷貝 智宏(やがい ともひろ)
緑ヶ丘鍼灸整骨院 院長 / 柔道整復師
開業25年・延べ29万人以上の施術実績。神奈川県厚木市を拠点に、神経系アプローチ・インナーマッスルトレーニング・根本治療を専門とする。

📍 神奈川県厚木市王子1-1-21-101 📞 0120-228-814(完全予約制)

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状が気になる場合は、必ず医療機関または国家資格を持つ柔道整復師にご相談ください。

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この記事の監修者

緑ヶ丘鍼灸整骨院 院長

国家資格保有(柔道整復師・鍼灸師)|臨床29年・延べ25万人

厚木市で開業して25年。肩こりや腰痛、自律神経の乱れ、姿勢のお悩みなど、これまで多くのご相談を受けてきました。自費診療専門の院として、その場しのぎのケアではなく、お一人おひとりのお身体とていねいに向き合うことを大切にしています。「これは相談していいのかな」という段階で、どうぞお気軽にお声かけください。

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