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原因不明の頭痛と首の筋肉|緊張型頭痛の神経メカニズムと整骨院での改善

原因不明の頭痛と首の筋肉|緊張型頭痛の神経メカニズムと整骨院での改善

「毎日のように頭が重くて、首がガチガチに凝っている」「病院で検査しても異常なしと言われたのに、頭痛が続く」――そんなお悩みを抱えていませんか?

緑ヶ丘鍼灸整骨院には、こうした「原因不明」と診断された頭痛を抱えて来院される患者さんが、毎月多数いらっしゃいます。

「MRIも異常なし、血液検査も問題ない。でも頭が痛い。なぜ?」

このような疑問に対して、整骨院の立場から25年・延べ29万人以上の施術経験をもとに、できるかぎり丁寧にお伝えします。結論から言うと、頭が痛い原因が「頭そのもの」にないケースが非常に多いのです。


「痛い場所=原因」とは限らない:神経放散痛という視点

整形外科や神経内科で「異常なし」と診断されても頭痛が続く場合、見落とされがちな原因のひとつが神経放散痛(しんけいほうさんつう)です。

神経放散痛とは、痛みを感じている場所とは別の場所が本当の原因となって起きる痛みのことです。たとえば、首の筋肉や深部にある頸椎まわりの組織が緊張・圧迫されることで、頭部に痛みとして「飛び火」することがあります。

患者さんの中には、「頭を押さえても何も変わらないのに、首の奥を触られたら頭痛が和らいだ」と驚かれる方も少なくありません。これは神経放散痛のメカニズムを理解すると、ごく自然なことです。

なぜ首が頭痛の原因になるのか

首(頸椎)には、頭部への神経の束が集中しています。特に後頭下筋群(こうとうかきんぐん)と呼ばれる頭蓋骨の直下にある筋肉群は、わずか数センチの小さな筋肉でありながら、大後頭神経・小後頭神経・大耳介神経といった感覚神経を取り囲むように位置しています。

この筋肉が過度に緊張すると、神経への圧迫が生じ、後頭部・側頭部・こめかみ・眼の奥にかけての頭痛、頭重感、目の疲れとして現れます。「目の奥が痛い」という訴えも、実は首の問題から来ていることが多いのです。


緊張型頭痛とは何か:メカニズムの詳しい解説

緊張型頭痛の定義と特徴

緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)は、日本人の頭痛の中でもっとも頻度が高いタイプです。国際頭痛学会の分類によれば、以下のような特徴を持ちます。

  • 頭全体を締め付けるような、または圧迫するような痛み
  • 拍動感がない(ズキズキしない)
  • 日常生活を著しく妨げるほどではないが、慢性的に続く
  • 吐き気・嘔吐は伴わないことが多い
  • 体を動かしても悪化しない(偏頭痛との違い)

「頭が重い」「帽子をかぶっているような圧迫感」という表現をされる方が多く、集中力の低下や気分の落ち込みを伴うこともあります。

筋肉の過緊張がもたらす悪循環

緊張型頭痛の根本には、頭・首・肩の筋肉の過剰な緊張があります。このメカニズムを段階的に見てみましょう。

① 姿勢の乱れ
デスクワーク・スマートフォンの使用・車の運転などで、頭が前に突き出た姿勢(スマホ首・ストレートネック)が続きます。成人の頭の重さは約5〜6kgですが、顎が10cm前に出るだけで首にかかる負荷は2〜3倍以上に増大します。

② 筋肉の慢性疲労
過剰な負荷を受けた頸部の筋肉は、慢性的な緊張と微細な損傷を繰り返します。特にアウターマッスル(白筋・速筋)が過剰に働き、本来は姿勢保持に使われるべきインナーマッスル(赤筋・遅筋)が機能低下を起こします。

③ 血流障害と発痛物質の蓄積
筋肉の緊張は局所の血流を低下させ、代謝産物(乳酸・ブラジキニンなど)が蓄積します。これが痛みの受容器を刺激し、神経を介して頭部に痛みとして伝わります。

④ 中枢感作(慢性化のメカニズム)
痛みが長期化すると、脳の痛み処理システム自体が過敏になる「中枢感作」が起き、ごく軽い刺激でも強い痛みを感じるようになります。これが「慢性緊張型頭痛」の本質です。

インナーマッスル(赤筋)の機能低下という問題

筋肉には大きく分けて2種類あります。瞬発力に優れた「アウターマッスル(白筋)」と、持久力に優れた「インナーマッスル(赤筋)」です。

頸椎の安定性を保つために重要なのは、深部にある頸部インナーマッスル(頭半棘筋・多裂筋・頭板状筋の深層部など)です。これらは日常的な姿勢保持に常時働く筋肉ですが、不良姿勢や運動不足・ストレスなどによって機能が低下しやすい特徴があります。

インナーマッスルが働かなくなると、表層のアウターマッスルが代わりに過剰に働き続けます。この状態が頸部筋肉全体の慢性緊張を招き、頭痛・首こり・肩こりの「三点セット」を引き起こす土台となります。


整骨院でのアプローチ:神経学的評価から根本改善へ

1. 神経学的評価・姿勢分析

まず問診・触診・姿勢分析を丁寧に行います。

  • 頸椎の可動域測定:どの方向に動かしたとき痛みが増減するか
  • 圧痛点の確認:後頭下筋群・僧帽筋・胸鎖乳突筋・斜角筋などの圧痛の有無と再現性
  • 神経伸長テスト:神経根への関与がないかを確認
  • 姿勢分析:頭部前方偏位・胸椎後彎・肩甲骨位置などのアライメントチェック

「病院では首のレントゲンを撮るだけだったが、整骨院では首を様々な方向に動かしてもらって、何が痛みの引き金か丁寧に調べてもらった」という患者さんの声をよく聞きます。

2. 筋機能評価と施術

評価をもとに、以下のアプローチを組み合わせます。

手技療法(柔道整復師による施術)
後頭下筋群・頸部筋群への持続的な圧迫・ストレッチ・モビリゼーションを行います。筋肉の緊張を段階的に緩め、神経への圧迫を解除することで放散痛の軽減を図ります。

物理療法
低周波・干渉波・超音波などの物理療法機器を用い、深部の筋肉まで血流を促進し炎症性の代謝産物の排出を助けます。筋肉の硬結(こり)が著しい場合、温熱療法を先行させることで手技の効果が高まります。

インナーマッスル再教育
施術によって筋緊張が緩んだ後、機能低下したインナーマッスルを正しく使えるよう、運動療法を段階的に導入します。頸部の深層屈筋群を賦活するエクササイズから始め、肩甲骨周囲筋・胸椎の可動性改善へと広げていきます。

3. 生活習慣・姿勢指導

施術室での改善を日常生活に持続させるため、個々の生活スタイルに合わせた姿勢指導を行います。デスクワークの方にはモニターの高さ・椅子の座り方、スマートフォンの使い方など、具体的な改善ポイントをお伝えします。


自宅でできるセルフケア5ステップ

整骨院での施術と並行して、毎日のセルフケアが頭痛改善の大きな鍵になります。以下の5ステップを朝晩の習慣にすることをお勧めします。

ステップ1:後頭部セルフマッサージ(所要2分)

両手の指先を後頭部の髪の生え際(後頭骨の縁)に当て、左右の中指・薬指を使って小さな円を描くように30秒ほどほぐします。強く押すのではなく、「皮膚を動かす」イメージで行いましょう。後頭下筋群への血流が促進され、締め付け感の軽減につながります。

ステップ2:頸部インナーマッスル活性化(あご引き運動)

椅子に正しく座り、目線を水平に保ちながら顎を真後ろに引きます(二重顎をつくるイメージ)。この姿勢を5秒キープして脱力。これを10回繰り返します。頸部の深層筋(深頸屈筋)を賦活し、頭部前方偏位の改善に直接働きかけます。

ステップ3:胸椎ストレッチ(タオルを使った伸展)

丸めたバスタオルを背中の肩甲骨の高さに置き、仰向けに寝てゆっくり胸を開きます。30秒〜1分程度キープ。胸椎の可動性が上がることで、頸椎への負担が分散され、首の緊張が緩みやすくなります。

ステップ4:肩甲骨はがしストレッチ

両腕を前に伸ばして手を組み、背中を丸めながら肩甲骨を左右に広げるように10秒キープ。次に、両腕を後ろに引いて胸を張り、肩甲骨を背骨に寄せるように10秒キープ。交互に5回繰り返します。肩甲骨周囲の筋肉の柔軟性を保つことが、首こり予防の土台になります。

ステップ5:眼精疲労リセット(遠近交互視法)

目を閉じて10秒休ませた後、遠くの景色(できれば窓の外)を20秒見て、次に手のひらを目の前に持ってきて20秒見ます。これを3セット繰り返します。眼球を動かす外眼筋と後頭下筋群は神経的に連携しており、目の緊張を緩めることが後頭部の緊張軽減にも寄与します。

注意:どのセルフケアも、痛みが強まる場合は中止してください。特に手や腕にしびれ・脱力感がある場合は、神経根への関与が疑われますので自己判断せず早めにご来院ください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 毎日頭痛薬を飲んでいますが、飲み続けて大丈夫ですか?

A. 鎮痛剤を月に10日以上、3カ月以上にわたって服用すると「薬物乱用頭痛(MOH)」が起きるリスクがあります。薬が効かなくなるだけでなく、薬を飲まないと頭痛が起きるという悪循環に陥ることがあります。頭痛の根本原因(筋緊張・姿勢・神経放散)にアプローチすることで、薬への依存度を下げることが可能です。まずは主治医と相談しつつ、整骨院での根本改善を並行されることをお勧めします。

Q2. ストレートネックと言われましたが、頭痛は治りますか?

A. ストレートネック(頸椎の生理的前彎の消失)は、骨の形状の問題というより、長年の姿勢習慣と筋肉バランスの崩れが主因です。骨そのものを変えることは難しくても、頸部インナーマッスルの機能を取り戻し、頸椎を安定させる筋肉のバランスを整えることで、ストレートネックに伴う症状(頭痛・首こり・肩こり)は大幅に改善できます。当院では多くのストレートネック由来の頭痛の方が、施術と運動療法を組み合わせて改善しています。

Q3. 整骨院と病院、どちらに行けばいいですか?

A. 次のような場合は、まず病院(脳神経外科・神経内科)の受診を優先してください。①突然の激しい頭痛(「人生最悪の頭痛」と感じるレベル)、②発熱・嘔吐・意識障害を伴う頭痛、③手足の麻痺・視野異常・言語障害を伴う頭痛。これらは脳出血・髄膜炎などの重篤疾患のサインです。一方、検査で異常なしと診断された慢性の頭痛・頭重感・首こりについては、整骨院での筋機能・神経学的アプローチが適しています。病院と整骨院の連携受診が、最も効果的な選択です。


監修者情報

谷貝 智宏(やがい ともひろ)
緑ヶ丘鍼灸整骨院 院長 / 柔道整復師
開業25年・延べ29万人以上の施術実績。神奈川県厚木市を拠点に、神経系アプローチ・インナーマッスルトレーニング・根本治療を専門とする。

📍 神奈川県厚木市王子1-1-21-101 📞 0120-228-814(完全予約制)

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。頭痛の症状でお悩みの方は、医療機関への受診および専門家へのご相談を優先されることをお勧めします。

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この記事の監修者

緑ヶ丘鍼灸整骨院 院長

国家資格保有(柔道整復師・鍼灸師)|臨床29年・延べ25万人

厚木市で開業して25年。肩こりや腰痛、自律神経の乱れ、姿勢のお悩みなど、これまで多くのご相談を受けてきました。自費診療専門の院として、その場しのぎのケアではなく、お一人おひとりのお身体とていねいに向き合うことを大切にしています。「これは相談していいのかな」という段階で、どうぞお気軽にお声かけください。

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