こめかみに頭痛を感じる場合、緊張型頭痛か片頭痛(偏頭痛)かによって症状も対処の方法も違います。
緊張型頭痛ではしめつけられるような痛みが特徴で、温めると楽になり、比較的症状は軽いものが多いようです。
片頭痛では脈打つような激しい痛みを感じることが多く、温めると症状がひどくなり、日常生活に支障をきたしてしまうこともしばしばです。
緊張型頭痛の場合、痛みの出る原因は首肩の筋肉の緊張による血行不良です。
対処法として、深呼吸をしたり、ストレッチや軽い体操などで身体を動かしたり、首や肩を温めたりして、心と体をリラックスさせることが重要です。
片頭痛の原因ははっきりとは解明されていませんが、脳の血管の拡張による炎症が三叉神経を刺激し、大脳に痛みとなって伝わると考えられています。
ストレス、食べ物、寝不足などが引き起こすことが多く、女性では月経時やその前後に出現することも多いようです。
対処法としては痛む部位に氷枕やアイスパックなどを当て、頭痛が治まるまで冷やすことが大切です。
テレビやパソコンのディスプレイの光によって、症状が引き起こされたり、悪化することがあるので、薄暗い静かな部屋で安静にしましょう。
睡眠不足や寝過ぎ、アルコールの摂取、ストレスからの解放時など、痛くなりそうだと思ったら早めに薬を飲むことをおすすめします。
また、血管を拡張させる効果のある食べ物は片頭痛を引き起こす恐れがあります。
アルコール(特にワイン)、チョコレート、チーズ、玉ねぎ、スナック菓子などは控えたほうがいいでしょう。
コーヒー、お茶などカフェインを含むものに関しては、血管収縮作用があるので片頭痛に有効な場合もありますが、カフェインが引き金となって片頭痛が起こってしまうタイプの人もいるので、一概に良いとは言えません。
片頭痛のある方は、自分がどういう時に頭痛が起こりやすいかしっかりと把握することが対処の第一歩といえるかもしれません。