肩凝りにシップは効くのか?

2016/10/03 | カテゴリー:健康情報ブログ

お仕事や家事、学業やスポーツなどで肩凝りを感じたことがあると思います。

そんな時少しでも体を楽にするために「シップ」使ったことがあると思います。

ひんやりして気持ちがいい、ポカポカして気持ちいい、なんだか軽くなった気がするなどの皆さんさまざまな感想を持っていると思います。

では、実際肩凝りに対して「シップ」の効果はどういったものになるのでしょうか。

シップの成分・効能

・サリチル酸メチル

→知覚神経を微弱に麻痺をさせ、鎮痛効果をもたらす。局所的に血行を促進させ、老廃物質を排出し、新陳代謝を高める。

・dl-カンフル

→局所を緩やかに刺激し、血行を促進、鎮痛効果をもたらす。

・インドメタシン

→消炎、鎮痛効果をもたらす。

・メントール(冷湿布)

→皮膚に冷感を得るもの。細胞の行動を抑制し炎症を抑える。

・カプサイシン(温湿布)

→毛細血管を刺激し、血行を促進させる。

※主の成分となります。製品により他の成分や分量が変わります。

肩凝りに対しての効果

基本的に湿布の効果として挙げられるものは一時的な消炎、鎮痛、血行促進など対症療法のように「症状」にアプローチする形になります。

そして「貼る」こと自体に痛みを抑える働きがあります。

人間には痛覚があり、その他に触圧覚(触れられたり圧がかかると反応する神経)があります。

これら神経には種類があり、それぞれ伝える感覚、そして脳にその感覚を伝える伝導速度に違いがあります。

痛覚と触圧覚ですと触圧覚の方が痛覚より脳に早く感覚を伝えることができます。

 

神経の伝わる速度

触圧覚・Aβ線維:直径8μm、伝導速度50m/sec

痛覚(一次疼痛)・Aδ線維:直径3μm、伝導速度15m/sec

痛覚(二次疼痛)・C線維:直径1μm、伝導速度1m/sec

 

このように、触圧覚の方が3倍以上脳に届く速度が速いことがわかります。

例えば、痛いところ、もしくは痛いところのすぐそばに圧を加える、何かを貼るなどすると痛覚より先に触圧覚が伝わるので痛みを感じづらくなります。

※これが「手当て」の元になったものです。

シップで肩凝りは治るの?

シップを貼るだけでは症状の軽減には繋がっても完治することはありません。

肩こりは普段の生活や運動、作業などで筋肉の緊張が高まり、柔軟性の低下・血行不順・関節可動域の低下などに起因してきます。それを除去するためには適切な治療が必要となってきます。

シップのみでは本当の意味での改善にはなりませんので日頃のケアをしっかり心がけ、健康的な生活を送っていくことが大事です。

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