西洋では、「魔女の一撃」とも言われているぎっくり腰ですが、もしなってしまったら、安静が良いのでしょうか?
ぎっくり腰の有名な論文より
ぎっくり腰になってしまった方を3つのグループに分けます。
A 絶対安静
B 痛くない範囲で動く
C 痛くても無理して動く
さて、ABCのどのグループが一番回復が早かったと思いますか?
結論は、Aではなくて、Bです。
昔の指導としては、全体安静でしたが、最近の指導としては、「痛くない範囲で動いた方が回復が早い」が常識となっています。
絶対安静だと、問題のない筋肉などに拘縮が起こり、凝ってしまったり張ってしまって、体の不調が増えて、余計に回復に時間がかかります。
また、安静のため腰を含めて筋力の低下が起こり、回復までに余計な日数がかかりました。
Cの無理して動くと、悪化します!
病院でも手術後のリハビリは、なるべくすぐ行うようになりました。
それは、安静にし過ぎて拘縮を起こさせないためです。
また、筋力低下を最小限に食い止めるためです。
どのくらい動いて良いか?目安は?
全てのケガや病気に共通する認識ですが、「痛みのない範囲で動く」が原理原則になります。
痛みの刺激は、体が唯一人間に教えてくれる信号です。
痛みを我慢して行動すると、組織はどんどん壊れていきます。
炎症反応の期間
炎症反応は、大体48~72時間(2~3日間)です。
この期間は、痛くない範囲で動き、痛みが一番痛かった時の半分以下になったら、温めてストレッチをして、徐々に活動的にしていきます。
ぎっくり腰をしっかりと完治させましょう!
ぎっくり腰になると、腰をかばうために、全身のバランスが乱れます。
またぎっくり腰になるということは、超健康な人がなるはずもなく、何か腰にトラブルがあったり、筋疲労がたまっていたり、筋肉のバランスが悪かったり、と問題があるからなのです。
何回も腰痛を繰り返している人は、要注意です。
再発させないためにも、当院でのしっかりとした治療、ケアをお勧めします。