辛い頭痛に悩まされている方の中には、薬が手放せない方もいらっしゃると思います。
しかし、鎮痛薬を連用することにより、薬物乱用頭痛が引き起こされる場合もあります。できることなら、薬の使用は控えたいと思っている方も多いと思います。
今回は、頭痛に効果のあるツボをご紹介します。
痛みが出そうなとき、痛みが出始めた時、これらのツボを利用することによって、少しでも痛みが抑えられればと思います。
百会(ひゃくえ)
正中線(眉間と鼻を通って体の中心を縦に走る線)と左右の耳の最も高いところを結んだ線が交差するところ、頭の頂点にあります。ストレスによる緊張の緩和、頭痛の軽減に効果があります。
瘂門(あもん)
首と頭の境目、後頭部の中央のへこみにあります。
天柱(てんちゅう)
頭の後ろ、髪の生え際で2本の太い筋の外側の際にあります。
風池(ふうち)
頭の後ろ、髪の生え際で瘂門(後頭部の中央のへこみ)と、耳の後ろにある骨のでっぱりをむすんだ線の真ん中にあります。
天柱と風池は、それぞれ両手の親指でコリを揉みほぐすように押します。瘂門、天柱、風池の3つはあまり力は入れず、気持ちいいくらいの強さが良いです。首の緊張からくる頭痛、後頭部に痛みがあるときに効果的です。
完骨(かんこつ)
耳の後ろの骨(側頭骨乳様突起)の下縁から指1本分、骨に沿って後ろ側に上がった点にあります。痛む側を押します。片頭痛に有効です。
天容(てんよう)
あごの角でもっとも外側に貼っている点と、そのそばの筋(胸鎖乳突筋)の中間点にあります。頸動脈や神経の束が通っているので、弱めの刺激にしましょう。片頭痛に有効です。
太陽(たいよう)
眉尻と目尻を直線で結んだ中間点から、耳の方に向かって親指の横幅1本分のところにあります。痛む側を人差し指や親指の腹でやや強めに押します。目の奥の痛みに有効です。眼精疲労にも効果があります。
角孫(かくそん)
側頭部で、耳の最も高いところの位置に取ります。痛む側を指で押します。
陽白(ようはく)
瞳の真上、眉の上縁から上に親指の横幅1本分のところにあります。頭の前が痛いときに効果的です。眼精疲労にも効果があります。
外関(がいかん)
手首の外側にある横じわの中央から、肘に向かって指3本分上にあります。頭痛を緩和する効果があります。
合谷(ごうこく)
人差し指と親指の骨が合流する所からやや人差し指よりでくぼんでいるところにあります。様々な効果がありますが、上半身に痛みがある場合にも有効です。
頭痛の出る原因は様々で、緊張型頭痛か片頭痛かで対処の方法も違います。
自分の頭痛がどういったタイプなのか確かめたうえで、なるべく頭痛のない生活を送れるよう、生活習慣の見直しなどに努めましょう。