突然の腰の痛み、運動後に毎回腰が痛くなる、慢性的に腰に痛みや重だるさを感じるなど、人によって症状は様々だと思います。
今回は、そんな腰の痛みに効果が期待できる経穴(ツボ)を紹介します。
命門(めいもん)
おへその裏、第2・第3腰椎棘突起(背骨の出っ張り)の間にあります。肩から肘を身体の両脇にぴったりくっつけたときの、肘の高さです。
腎兪(じんゆ)
命門から指2本分外側にあります。両手を後ろに回し、親指で左右同時に押します。体に対し垂直に力を入れ、ゆっくり抜きます。
志室(ししつ)
腎兪から指2本分外側にあります。横から内側に向けて強めに押します。刺激後は身体を動かさないほうが良いので、就寝前に行うと良いです。
大腸兪(だいちょうゆ)
腸骨(骨盤の横の骨)の一番高いところを結んだ線のやや下、第4・第5腰椎棘突起(背骨の出っ張り)の間から、指2本分外側にあります。
腰眼(ようがん)
大腸兪から指3本分外側にあります。
以上の背中から腰にかけてのツボは、いずれも一押し5~10秒、2秒くらいの間隔を空けて5~6回押すのが目安です。
腰にあるツボが押しにくい場合、以下の手足にあるツボを活用してください。
風市(ふうし)
まっすぐに立ち、気を付けをした状態で中指の先が触れる筋肉の溝あたりにあります。椅子に座った状態で、コリをほぐすように揉みます。腰痛の予防効果もあります。
委中(いちゅう)
足を曲げた時に膝の裏にできる横じわの中央にあります。腰の曲げ始めで痛みが強く出るときに有効です。
曲泉(きょくせん)
足を曲げた時に膝の裏にできる横じわの内側の端にあります。前屈みの姿勢で腰が痛むときに有効です。
崑崙(こんろん)
外側のくるぶしの頂点と、アキレス腱の中間にあります。腰から背中にかけて痛くなり始めた時に有効です。
中封(ちゅうほう)
内側のくるぶしから、指1本分前のくぼみにあります。身体を前に曲げて腰の上や背中の下の方が痛い時に有効です。
照海(しょうかい)
内側のくるぶしから、指1本分下にあります。腰を反らして痛い時、仙骨や骨盤の周辺の痛み、慢性腰痛などに有効です。
腰痛点(ようつうてん)
手の甲側にあります。人差し指と中指、薬指と小指の間をそれぞれ指のほうから手首に向かって指で探ります。
骨にぶつかって止まる所のくぼみです。特にぎっくり腰に有効とされていますが、慢性的な腰痛にも効果があります。
腰痛は日常的な不良姿勢や運動不足などで起こることが多いです。
ストレッチや軽い体操などを生活習慣に取り入れて、予防に努めましょう。